Dengue デング熱

嫁さんがデング熱になってしまった。


最初突然高熱が出て頭が痛くて節々が痛み出した。
特に腰痛がひどく市販の解熱剤は全く効果なし。

風邪かと思っていたがあまりに熱が引かないので
いつもお世話になっているクリニックへ。


かなりメタボな先生から薬をもらい帰宅。
抗生物質と解熱剤と頭痛薬をもらった。


これで安心だと思った。
が、全く効果なし。
しかも気持ち悪くなってしまったので薬を飲むのも一苦労。


翌日もう一度クリニックに行ってみた。
すると「デング熱かもしれないから大きな病院で検査してもらって」
急いでLam Wah Eeへ
ラッキーなことにこの病院に友人が看護学生として寮生活をしているのでこの後色々お世話になった。


病院到着。
気持ち悪すぎてなにも食べられないので点滴を打ってもらうため入院。
すると血液検査の結果デング熱と判明してしまった。



デング熱とわかるとRM25の部屋から115の部屋へ強制移動。
隔離するためだ。

入院時デポジットRM3000と言われたがRM1000とりあえず払った。
結構高い。ちなみにRM115の部屋だと4000らしい。


その後3日間は吐き気との戦い。
しかしどんどん衰弱していく嫁さん。
だってなんにも食べられないからね。


ようやく口に出来たのはぶどう。
すこしでもにおいの有るものは受け付けない。
ぶどうを数個食べてちょっと安心した。



デング熱にはパパイヤの葉をすりつぶして飲むといいらしい。
お見舞いに来る全ての地元の友達がそれをすすめるし、持ってきてくれた。
このペナン版青汁のようなドリンクが強烈に苦い。
それとにおいももちろん超青臭い。


なので当然嫁さんこれを飲むことが出来ない。
1mぐらい離れたところで蓋を開けるだけでにおいがするらしくこみ上げてしまう。
しかし来る人来る人みんなが同じものをすすめてくるので入院のイライラもあり嫁さん切れ気味に。
みんな親切で言ってくれているのはありがたいんだけどな…


パパイヤリーフとあわせてみなが言うのはABCというジュース。
アップル・ビートルーツ・キャロットを混ぜたジュース。
これも健康時には問題ないが、臭いに過敏になっている状態だとちょっときつい。


嫁さんが飲めず残したものを、残しても悪いかなと思い自分が全て飲んでいるので自分はどんどん健康になってる気がする。
※ただこれは民間療法なのでおすすめはしません。



結局ほとんど何も食べられないまま発症後6日を向かえてしまった。

通常デング熱は血小板の数が減ってしまい、どんどん下がると輸血しなければならなかったり、ともすると危険な場合もある。

パパイヤリーフやABCはこの血小板の生成を助けるものらしい。
しかし何も食べ物がないと体が血液を生産できないので結局役に立たない。
どうにかして何か食べさせなければやばい。


地元の友人にお前しか彼女に強制的に食べさせることができるやつはいないぞと諭された。


ということで看護方針変更。
強制的に吐いてもいいから食べさせることにした。
そのとき食べられたのは、スイカ・キュウイ・ナシ・りんごといったところ。あと病院で出てくるお粥もスプーン数杯でいいから食べさせた。
パパイヤリーフもABCジュースも飲ます。

すると本人もやる気になってきたせいもあって、案外食べられはじめた。

水もたくさん飲むようになった。


次の日の朝は結構表情も良くなり気分も前よりもよくなったようだ。
7日ぐらいで熱は下がるものなので大分落ち着いたらしい。


そこで毎日の血液検査の結果が気になる。

血小板は140のラインを下回ると危ないと言われていたが嫁さんのそれは今や64、しかしドクターが言うにはまだ大丈夫らしい。

他の患者さんで既に12まで落ちた人がいると聞いた。しかしまだ生きているので大丈夫だ。


急降下していた数値が食べ始めてからは緩やかな下降に変わった。
そのほかの数値は至ってノーマルなのであとはこと血小板の数値があがればOK。
ドクターもこの数値があがれば退院できるよと言っていた。



今日で発症から1週間、今日は朝から色々食べているし例のジュースも飲んだ。庄さんが貸してくれたサザエさんも楽しんで読めるようになった。明日はいい結果を期待している。


がしかし昨日からちょっと自分の具合が悪くなってきたような…