Trip to Sarawak, Mulu

翌日は無事にMAS Wings飛びました。
30分ほどのフライトでムルに到着。機体はFire Flyと同じやつですねたぶん。


さてムル空港はミリよりもさらに小さい。
なんといっても路線が「ミリ⇔ムル」しか無いし、さらにMasWingsしか就航していないのでこの乗ってきた飛行機のためだけの空港である。


空港を出るとバンが数台待っている。そばにいた人にロイヤルムルリゾートは?と聞くと「あれだ」と教えてくれる。それに乗って待っているとそのうち出発した。


走ること5分到着。ムルは何にも無い村だ。村にもなってないのかな?診療所はあるみたいだけど。
ロイヤルムルリゾートは情報通り立派なホテルだった。
レセプションでチェックインを済ませ部屋へ。

おおっ、ひろいぜ。

かつて無く広いホテルの部屋だ。さすが10周年記念旅行。


一日少なくなった遅れを取り戻そうと早速洞窟めぐりツアーを申し込みにいく。今回はめずらしくのんびり滞在ではなくアクティブな滞在になる予定。


このムルパークは必ずガイドを着けてツアーに申し込まなければならない。なのでツアーの時間に合わせてスケジュールをたてる。

さんざん相談してできた予定はこう。

現在11時過ぎ
午後一でFast Laneという洞窟に行く
センターに戻ってきたら45分歩いてコウモリの集団飛行を見に行く
コウモリの大群をみたら急いでセンターにまた戻りナイトハイクに行く
9時ごろ戻ってきてホテルで夕食。

翌日朝ごはんを食べて午前中にクリアウォータケーブとウインドケーブに行く
ランチをクリアウォータケーブの前で食べて川で泳ぐ。
センターに戻って午後はディアケーブとラングケーブに行く。

というかなりの過密スケジュールとなった。
奥さんの体調を考えるときついがしょうがない。ここまで来たんだから色々みたいでしょやっぱ。

しかし驚いたのがその値段。
上記のツアー2人分でなんと合計RM900!

個人ではどこも行くことが出来ないのでしょうがないけど痛い出費。
ミリ散歩中に一応と思って500下ろしておいてヨカッタ。
しかし所持金ほとんど使い果たし残りRM50とさびしい。


というわけで最初のファストレーンという洞窟に行った。
ここは最初の洞窟だったということもあり面白かったが、かなり長いので途中で飽きた。
ただ引き返して入ったところからまた戻るのではなく、洞窟を通り抜けることが出来るのが良い。

ツアーの中にはたいがい一人はいるが、ガイドに質問をやたらして「うんうんそうなのかじゃあこれはどうなるの?」
という感じの優等生タイプが今回もいた。こういうのは日本人でもウエスタンでも変わらない。


ツアーから戻り急いで歩いてコウモリの大集団飛行を見に行く。
7時からナイトシフトに参加する予定なので向こうを6時には出ないといけない。
今4時過ぎなので一時間歩いて5時に着き、6時までの間に飛んでくれないと見られない。


で、急いで歩いたら45分ほどで着いた。
ちょっと広場に50人ぐらいの人が集まって空を見上げている。新しい人が来るとみんなヒマだから意味も無くこっちを見る。そんな視線に負けずにずんずん入って行きたかったが結局わりと入り口の方に座ってしまう自分が情けない。
それはともかく通常4:30から6:30ぐらいの間に飛ぶらしい。
なんとか6時までに飛んで欲しいと願う。なんでも昨日はこの時間大雨だったので飛ばなかった、なので今日は腹が減っているから飛ぶんじゃないかと皆が言っている。それはラッキー


5:45ごろ誰かが「来るぞ!」
と言った。知らなかったが小屋の中にモニターがあって洞窟の中の様子を監視しているのだ。

そして次々飛び出すコウモリたち。その数300万羽。
確かにドラゴンに見える気がする。
羽音がすごい。かなり上空を飛んでいるのだがそれでも地上まで十分聞こえる。
幾つか小さな塊が飛んで行ったあと、ついに本隊が出動。
この本隊ハンパなく長い。いつまでもいつまでも続く。
しかしなんで長くなるのに太くならないのか不思議。どのグループも長さは色々だったが太さはおなじだった。


さてこれ全部最後まで見てると遅刻しちゃうのでそろそろ帰ろう。
帰りはさらにペースを上げて歩いたら30分ぐらいで着いてしまった。
この歩いた道中でも例のかえるの声を聞いた。オルルルンオルルン


さてナイトシフト。
これはジャングルの中の道をガイドさんが先導して歩いて面白いものを見つけたら教えてくれるというツアー。
自分たちだけでも行けるけど、さすがガイドさん色々見つけて教えてくれた。でもたいがい虫かカエルだ。
途中木の枝に留まって寝ている鳥が4匹いた。メチャメチャキレイな羽で30cmぐらいの長さ。顔を体に突っ込んで寝ているので光を当てても気が付かない。これはホントキレイだった。しかし写真は全部ピンボケ…
ナイトシフトで思ったがなるべく前にいた方が有利。それはガイドさんが発見し教えてくれるが前の方の人が写真を撮ったりすると生き物が逃げてしまい後ろの方の人は「今のなんだったの?」ってことになるから。


ホテルに戻り夕食を食べる。
さんざん歩いたので腹が減っていたしかももう9時過ぎ。詰め込めるだけ詰め込み満腹。




翌日

朝ごはんバッフェを食べクリアウォータケーブに出発。
ここは洞窟の川で泳げると聞いていて楽しみ。

洞窟に行く途中でプナン族のみやげ物屋に寄る。
ここはおもしろい。売り子のおばあちゃんたちが個性的。
耳たぶに直径5cmぐらいの穴が開いているおばあちゃん、鼻の穴で笛を吹いているおばあちゃん、吹き矢で矢を飛ばしているおばあちゃん、犬が嫌いらしく店の台の下に寄ってきた犬を槍でバシバシ攻撃しているばあちゃん。

人が矢じりがついた槍でマジ攻撃してるところはじめて見た。


ここで奥さんは鼻笛を吹かせてもらったり吹き矢をやってみたりと楽しそうだった。
しかし結局買ったのはシャモジ。今我が家で愛用されている。

一緒だったウエスタンは吹き矢を購入した模様。



さてケーブは、面白かった。
かなり大きな川が洞窟の中を流れている。轟々と音を立てて。
途中桟橋みたいな台があるのでそこで川をよーく見てみると、魚発見!
5cmぐらいだが確かに魚。ブラインドフィッシュ?と思ったが目を確認。わりと普通の魚だった。

アップダウンが激しくよくこんなところに通路を作ったなと感心する。マレーシアの公園作りのセンスは本当にすごい。ぜひ見習いたい。作りこみ過ぎず、かといって気持ちよく歩けないわけではない。無粋なものがあまりない。

ガイドブックによるとこの洞窟の中の川で泳げると書いてあったが、泳げたのは外にある川だった。
おそらく事故でもあったか、環境への配慮なのだろう。

この川が楽園のようにキレイ。
すぐそこから水が湧き出していて熱帯ジャングルの中とは思えないほどの冷たさ。
湧き出たばっかりの水なのでもちろんバッチリ透明。さすがクリアウォータケーブ。

この川で持参した水中眼鏡で見ているとグローライトテトラのオレンジが金色になったみたいな魚が群れていた。
しかしカラシンは南米だったからボルネオにはいないはず、ラスボラの一種なのか?
デジカメが壊れて写真取れなかったのが残念。かなり近づいて見ていても逃げなかった。

クリアウォータケーブおすすめです。


そういえばこの前にウィンドケーブも行った。
あまり覚えてないけどものすごい崖に作った階段を登っていった。それがすごい。


午後はディアケーブ。
昨日見たコウモリの集団が住んでいる洞窟。

ここはとにかく臭い。ガイドが今日は特別臭いとか言ってたけどほんと臭くてきつい。
鼻炎の奥さんだけ平気な顔をしている。「くさいの?」だと?
ボケじゃなく本当にこの臭いがわからないとしたら、鼻炎と言うか嗅覚を失ったんじゃないだろうか…

しかしこの洞窟はものすごい高さがある、100mはありそうだ。この広さは圧巻。
あとこの洞窟の中から入り口を見ると人の顔に見える。
奥のところにはガーデンオブエデンという名前のキレイな場所がある。

ということでこの洞窟はおすすめ。


となりのラングケーブは短くてまあまあ。王の間という有名な鍾乳石の場所がある以外あまり面白くない。

帰りにタイミングよくまたコウモリの大群を見ることが出来た。



夕食時突然ホテルの人たちによる踊りが開催される。
まぁそれなりにおもしろい。奥さんが思ったより気に入っていたのが意外。1.5mぐらいある吹き矢を吹かせてもらったのがおもろかった。


翌日飛行機を3つ乗り継ぎペナンへ帰宅。
グッバイボルネオ。


ムルは洞窟好きにはたまらないでしょうね。
しかし洞窟に関心のない人にはあまり向かないかもしれません。
無理して全ての洞窟を回らなくても、ジャングル散歩とか川で釣りしてても楽しめそうでした。(多分釣り道具ぐらい貸してくれそう)、レンタルバイクもあるので部族の村とか行っても楽しそう。

あと知らなかったけど僕らが泊まったムルロイヤルリゾートじゃなくてもちょっとだけ公園周辺にゲストハウスがあるようでした。その公園の中にも泊まることが出来てしかもかなり良さそうなバンガローでした。ドミトリーもあるようで安い宿泊も可能です。