Hatyai Day trip

来月帰国するのにちょっとビザが足りないので、ビザ取得のためタイのハジャイに行ってきた。


いつもは数泊して旅行を楽しむが、今回は時間がないこととお金もないので日帰りドライブにしてみた。


ハジャイはマレーシアとタイの国境そばにある都市で、知らなかったが実はバンコクに次ぐタイ第二の都市らしい。



朝7時家出発。
さてペナンからE1高速を北に向かって走ること2時間、マレー鉄道の線路沿いに北上しSPやAlor Setarを過ぎるとタイとのボーダーがある。


以前一度だけクラビに行った時に通ったことがある場所だ。その時はバンのツアーだったので、運転手にパスポートを渡し自分は入国カードに記入するれば良いだけだった。



さて今回は自分の車と一緒にタイに入国するという初の試みなのでちょっと緊張する。

ボーダーに着きマレーシア出国を済ませた。これは簡単でブルネイとの国境のようにドライブスルーで出来る。


タイ側のイミグレーションに到着しそのまま"CAR→"となっているところに進みそうになるが、一旦右に折れて停めた。この間のバンもこうしていたからだ。
それでどうすればいいのかその辺で暇そうにしているオフィサーに聞くと


「車は横の駐車場に停めて、まず人間だけ入国しなさい」


という答えを得た。
よし、ということで入国カードをオフィスに行ってもらい外のカウンターで記入しイミグレーションカウンターでハンコをもらった。
この手順は前回と全く一緒だったので迷わなかった。前回はどこでカードをもらうのか迷った覚えがある。


さてこの後が大変だった。

人間が無事に入国したものの車はどうすんの?

と思い先ほどのオフィサーに聞くと
"Customナントカ"という窓口を指差しそこに行けという。


なるほど数人の運転手みたいな人たちが並んでいる。
で、そこに並ぶとそこの人が

「グランクレタ(Grang Kereta)を出せ」

という。グランクレタって何?

色々やり取りした結果、マレーシアの車検証のようなピンク色の紙だということが判明。

しまった!持ってこなかった。
道中うすうす思い出していて「ひょっとしてあれがいるかもなー…」と予感はしていた。「まぁだめなら車をボーダーに置いてソンテウでハジャイまで行ってもいいか」とか考えていたのだ。


オフィサーにその旨告げ、一応この車が自分所有のものであることを証明するため保険証書を見せてみる。あと日帰りドライブであることも強調しておいた。


すると「ちょっとまってて」と言ってなにやら相談している。
結果「車OKだけど警察に気を付けてね。」とのこと。


よかったー。
これでマイカーに乗ってタイドライブができる。もし警察に会ったら言葉の解らない日本人を装えばいいか…



さてタイに入ると何か違うかと言えば表示がタイ語になることとタクシンの写真が目に付くぐらいでそんなに変化はない。
あとバイクのメット着用率が20%に落ちる。マレーシアだと90%は硬いだろう。道路際の"メット着用率100%を目指そう"という看板が虚しい。


ハジャイへ

さてイミグレのオフィサーの話だと
「120kmで走れば30分でハジャイだよ」


と言っていた。しかし警察のお世話になるわけにはいかないし初めてのタイドライブなので半分の60kmぐらいで走る。

と本当に倍の1時間でハジャイに到着した。
途中2回ほど検問があり焦ったが何も聞かれることなく無事通過。


ここでトイレを借りたが、とても綺麗なトイレでびっくりした。


検討付けておいたおそらく中心街にあるだろうと思われるTune Hotel周辺を目指す。
今回は美味しいタイフードを食べることとマッサージをすることが目的。
そして大抵それらのものは安宿街にある。なのでハジャイで有名なキャセイゲストハウス・Tune Hotel周辺に行けばなんとかなるだろう。


キャセイゲストハウス


そして到着道端の駐車場に停める。
といきなりすぐ横がマッサージ屋だった。よしよし。


その周辺をうろうろ歩いてよさそうな店を探す。
まだ午前中なので出店もこれから出てきて活気が出てきそうだ。


ハジャイは普通のアジアの地方都市といった感じだ。
ごちゃごちゃした商店街があり古びたビルの中がさらにごちゃごちゃした迷路のようなモールになっていたりする。
かというと、その向かい側に最近建ったであろう真新しいきれいなショッピングモールが鎮座している。今後こういうふうに綺麗な街並みに再開発されていくのかな。



歩いているうちに通りのほとんどがマッサージ屋という道を発見。これだけ激戦区なら間違いないだろうと考えてここで探すことに。


フルーツスタンドでパイナップルを食べたあと、さわやかな笑顔がかわいかった女の子が呼んでくれたマッサージ屋へ。さわやかじゃない化粧のきつそうなおばちゃんの店は敬遠した。


2階に通されて服を脱いで横になる。
自分はオイルマッサージ、奥さんはタイマッサージを選ぶ。

オイルマッサージはパンツ一丁になる。ちょっと風邪気味だったがしょうがない。タイマッサージは着替えを貸してくれたようだ。


マッサージ師は40代ぐらいのタイ人のおばちゃん。てきぱきと用意しマッサージ開始。
やはりオイルマッサージは気持ち良い。運転の疲れが癒されていく。


途中彼女の携帯が鳴ったがおばちゃん出たものの

「今仕事中だから後でかけ直して」

と言うようなことを多分言ってすぐに切った。
えらい。大抵電話しながらとかしばらく電話してからマッサー再開というパターンが多いのに。


奥さんも満足したようなのでチップも払った。
値段は
タイマッサージ200バーツ。
オイル400バーツ。
チップ100バーツ。
計700バーツ。店の名前は忘れたというか見てない。


持ってきたのが昨日両替した950バーツだけなので残り200バーツちょいになってしまった。

なのでもうRM30両替する。これで残り500バーツ。
見た目チャイニーズの両替屋が白人だったのにちょっと驚く。



うまそうなタイ料理屋を発見。METROホテルの駐車場の端にある屋台だった。



そこで名前は解らないがうまそうな豚肉料理と白飯とフライドライスとトムヤンクンを注文。トムヤンクンの写真も撮ったがなぜかファイルが壊れていて見れず。
英語通じないのでお客さんで英語しゃべれる人が手伝ってくれた。こういうちょっとした親切ってうれしい。

値段は全部で190バーツ。



甘栗や恒例のマグネットを買って車に戻る。
駐車料金はタダだった。ハジャイいいね。


出発して20mぐらいで再び検問が、おそらく数ヶ月前に爆弾騒ぎがあったので警戒しているんだろう。



再び来た道をマレーシアに向かって走る。
Sadaoという場所をとにかく目指す。と言ってもひたすら一本道をまっすぐ走るだけ。
途中でボボへの土産に猫じゃらしみたいな草を採取。


ひたすら真っ直ぐ走る


タイから出国する時は車を適当なところに停めてイミグレーションに並び通過した。しかし車の置き場がないのでみんな適当なところに置くので大混雑。
並んでいる時にみんなは何か車の証明書みたいな紙をもっているのに我が家は持っていないので不安だったが平気だった。しかしここのイミグレで自分が通過したあと待っていると、オフィサーが奥さんに

「ホリデーワンパーソン1リンギ」

とか言ってRM2取られたらしい。そんなことどこにも書いてなかったからオフィサーによるカツアゲだろう。でもRM2ならかわいいもんだ。


マレー側で車を持ち込む時にまた何か面倒があるかなと心配していたが特になかった。
ドライブスルーのカウンターに入りパスポートを渡す。
まぁちょっとやりとりはあったがすんなり入国OKで終わり。

あれ?車に関しては何にもないの?

と拍子抜けするぐらいスムースだった。
ただ、車に乗って入国するときに普通車RM3.60を払った。


案外簡単なものだったな。


ところでこのイミグレーション全体に言えることだが、簡単にイミグレーションカウンターの横を歩いて通り抜けられるのが不思議だった。
その気になれば簡単に密入国できてしまいそうだ。
入国カードをもらうオフィスはイミグレーションの向こう側にあって一度そっちに行ってから戻ってきて入国審査を受けるのだ。しかもその向こうには柵があるわけでもなかったりする。
車もどっちだろう?とか思ってうろうろしているといつの間にかタイのイミグレ通過しているし。


猫とか連れてても車の中に置いておけば全く気がつかれずに入国完了すること間違いない。日本に入国するのに苦労しているのがアホらしい。
タイエアーの人が「日本とかオーストラリアは手続きがめんどくさいね、タイなんか簡単だよ」と言っていたがほんとに簡単そうだな。



で、無事マレーシア入国しペナンに帰る。
途中道端で売っているポメロやお気に入りの鈴カステラ(みたいなやつ)を買い走る。


これぎっしり入っているのがうれしい


高速からの風景、田んぼが緑の絨毯のようにきれい


まだギリギリ明るいうちにペナンに到着した。


今までで一番安上がりな海外旅行となった。
全て込みでRM250ほどの旅費用だ。

ペナン→ハジャイ 4時間
ハジャイ滞在 4時間
ハジャイ→ペナン 4時間

できっちり朝7時に出発し午後7時に帰ってこれた。
ペナンからの日帰りドライブとしては結構楽しめる。ただ道はひたすら一本道だ。極端な話、うちのそばの交差点を曲がったあとハジャイまで一回も交差点を曲がることはない。


土産の草にボボ喜ぶ